山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

世界が憧れる日本人という生き方  



著者 マックス桐島

 まず最初に説明を、自分が読んだ本は電子書籍版で昨年に発行されたものです。元は2012年に発売された「世界が憧れる日本人という生き方」を再編集されたものです。
 著者はハリウッドでプロデューサーをしており、東日本大震災を境に仕事仲間の日本に対する評価が変わった話。そして、彼らと話をすることで、著者自身が日本の再発見をしていく様子が描かれています。
 特に日本に対する評価が変わった話は、単純に日本が凄いで終わらすのではなく、「日本人とは何なのか?」という分析を彼らなりに行っていく行程が、他の同様な本と一線を越えた価値を与えてくれています。その価値というのは「彼らの主観が入った分析」です。主観が入ってますから、もちろん偏った考え方も見受けられますが、それだけに本音が感じられるところがありあます。

 震災以前は、日本人はすぐ集まって個人では何もできない人種と、ある意味見下していたところもあったそうです。それが、震災後は自分自身がどん底にいるはずなのに、他人を気遣える心の余裕がある姿に唯々感動したと、そして、人類の終着点は「心配り」を持つことではないかとハリウッドではもちきりに。

 著者の仕事仲間であり友人の女性の話。彼女はそれまでは、自他共に認める物質至上主義者で他人の為に祈るような性格ではなかったそうです。彼女の従兄弟が米軍にいて、トモダチ作戦として福島の地で行方不明者の捜索を行っていた時の話を聞いて心変わりをしたそうです。
 従兄弟の小隊が道端で休憩していた時に、お皿におむすびを乗せた老婆が近寄ってきて差し出してくれたそうです。
 水や食料が制限されてる状態で「自分のことで精一杯なはずなのに」、任務とはいえ見ず知らずの外国人に対する心配りに米兵達は感極まったそうです。また、もう一人の老人は小さな手で兵士達の手を握って「ありがとうございます」と頭を下げて挨拶をしていたそうです。
 この話を聞いた彼女は、「トモダチとは、一緒に快楽を楽しむだけでなく、悲哀も分かち合う存在」だと教わり、その日から物質よりも精神のギフトが最高の贈り物だと気が付いたそうです。

 アメリカは個人主義です。個人主義は、良くも悪くも「周りには感知しない、されない」がベースとなっています。困ってる人がいたら、本人が助けを求めて無くても助けようとする日本とは真逆の主義だと言っても良いくらいです。そんな事実に気が付いた彼らは、もしハリウッドにこんな震災が起きたらどうなってしまのだろうか? アメリカ人だって日本人のように出来るはず・・・ではなく、日本人のようにならなくてはならない。そう悟った人々が大勢いることに、残念ながら日本に済んでいる日本人が一番知らないのかもしれません。

 この本を読んで感じたことは、日本には良いところもあれば悪いところもある。これは、海外の国も同じで良いところもあれば悪いところもあります。ですから、大切なのは、日本だけの風習で世界の何処やってないから「それはダメだ」という短絡的な価値観からそろそろ卒業をしないとダメだということ。なんの検証もなく、日本は間違っているという固定概念を取り壊さなければならないということ。
 でなければ、世界に先駆けて人類の模範となる日本人のルーツとなるものを、日本人自身が壊しかねないのですから。
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Posted on 2016/10/15 Sat. 14:31 [edit]

category: 一般・教養

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