山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

「思いこみ」という毒が出る本  



著者 蓮村 誠

<本の概要>
本書は、アーユルヴェーダというインドの伝承医学を紹介している本です。
西洋医学や漢方とはまた違った角度で健康や幸福への導く為の知識が得られます。
アーユルヴェーダとは「生命の科学」という意味だそうで、いのちを完成させる人生を送るための知識の集大成となっています。
科学なので、西洋医学と同じような概念が別の言葉で説明されています。例えば「理知」。理知とはなんでも決定する能力です。

人は生きる上で全て自分で決定しています。と言うと、そんなことない反論する人も出てくるでしょう。しかし、ここでの「決定」とは無意識も含みます。習慣でさえ、自分が決定したことの積み重ねです。
さて、習慣には悪い習慣と良い習慣が存在します。なぜ、悪い習慣と良い習慣が生まれるのか?
それは、理知が間違えるからに他なりません。

決定を間違える。それは、アーユルヴェーダではその段階を「記憶の障害」と呼んでいます。ここでの記憶とは遺伝子レベルの記憶です。太鼓の昔からDNAに刻まれた記憶。それは、生命が生きていくための記憶。健康で幸福に生きる為の情報を既に持っていても、それが間違って使われると人は不幸となります。

では、なぜ記憶の障害が起こるのか? 心と体のバランスが崩れるからとアーユルヴェーダでは考えています。心は3つの要素から、体は5つの元素からなりたっており、心と体は影響を与えています。
ここでのバランスとは、「心」満たす決定を行うと「体」が不満を持つこともありえ、逆に「体」を満たす決定を行うと「心」に不満を持つということです。
要はバランスが良い決定ができれば不満は生まれませんが、「ひとは思いこみをもち、あるがままの姿を見ずに、社会で求められている何者かになろうとして、自分をゆがめてしまいがち」な為にこれができません。

ここで、本の題名にある「思いこみ」という毒を出すことになりますが、精神論ではなく、あくまで科学的に対処をしていきます。
心と体は繋がっていることから、心を安定させるには体も大事ということで、「食事」の見直しも出てきます。
また、自分の中にある価値観を絶対的なものから相対的なものに変える。いわゆる「ちょうどいい」という感覚を磨くこと。そして己にとっての「執着」しているものの正体を見つけ、それから脱することを説いています。
なぜなら、執着している本質を理解しないで、問題の原因を取り除こうとしても、それは体や心の負担になるだけで、改善どころか事態をより深刻化するからです。

全ての人が持っている「理知」という決定する能力。
上手く機能すれば、健康で幸福な人生を送ることができますが、この能力は時として誤ってしまいます。
しかし、その誤りは日常の生活で正すことができる。
本書はその日常の生活における、理知を正す手助けの本となっています。

<感想>
人はみな性格も違えば体質も違う。他人の健康法がそのまま自分に当てはまることはない!!

常識的に考えて、幸せとは健康とはと考えている時点で「思いこみ」の可能性があるという話。人それぞれ性格や体質が違うのだから、幸せや健康が人によって異なるのが本質なのではないか?
考えてみれば、当たり前の話ですが、これをアーユルヴェーダというインドの「生命の科学」という英知を伝えているのが本書となります。

人はみな日々決定して生きてますが、それが必ずしも正しい決定とは限らない。
なぜなら、自分は自分を見たままの姿で判断しないから、それは親からの教育や社会通念やらで自分を歪めて、求められている自分になろうとしているから。
ちなみに、日々の決定とは「無意識」や「習慣」も含まれています。本来人はみな「理知」という能力を使って健康に幸せに生きるように出来てますが、「思いこみという毒」の為に誤った判断をしてしまう。

冒頭では、ヨーグルトは健康食といわれていますが、全員にとって健康食であるとは限らず、害となる場合もある。そんな人がヨーグルトは健康にいいという思いこみでとり続けることは果たしてどうなのか。
また、血圧は絶対値によって正常な状態を決められていますが、絶対値では正常でも特定の人にとっては高血圧だったという話が載っています。

自分にとって益になるもんが、他人にとっては毒にもなる。
いわゆる、小さな親切大きなお世話どころが大きな害悪になり得ることも、考えなくてはならないと思いました。

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Posted on 2015/11/07 Sat. 15:38 [edit]

category: 一般・教養

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