山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

JAPAN CLASS 【第16弾】 そう、これがニッポンって国なんだヨ!  



 前回から引き続き、JAPAM CLASS第16弾を取り上げます。
 特集1では、日本国土のにスポットを当てています。
 
 特集2では、女性のメイク今昔物語とチャームポイントの話です。そして、巻末では外国では害獣であるキツネが日本では神様として奉られているのか? その謎に迫っています。

 日本のナチュラルメイクの歴史を辿っていくとなんと江戸時代まで遡ることが出来るそうです。都風俗化粧伝という書物が江戸時代後期に出版されており、「化粧は均一な厚塗りはダメ、基本は自然に見えること」が何度も注意事項が出てきます。また、綺麗な素肌を作る方法が説かれ、シワ、シミ、ホクロを消す方法も書かれており、さらに驚くことに目元の修正メイク方法が図解にて載せています。

 次は、日本人と欧米人の肌の差に焦点を当ててます。人の肌は一番表面にある角質からいくつかの層を経て真皮という構造を持っていますが、日本人は角質の厚さが欧米人の2/3しかないそうです。角質が薄いことから刺激などには弱いものの透き通るような肌を手に入ることができ、また肌の土台を作る真皮は欧米人より厚いそうです。
 さらに気候おいても日照時間が長いわけでなく、雨が降ることで多湿なことも肌のきめ細やかさに一役買っています。最後に肌を作る原材料となる食品の話です。日本は昔から大豆を食してきました。大豆イソフラボンは肌の美しさを保つエステロゲンという成分とよく似た働きをし、コラーゲンやヒアルロン酸を生成します。また、欧米人ではほとんど食されないこんにゃくもセラミドという成分が入っており、このセラミドは肌から水分の蒸発や刺激から守るバリアの機能を持っているとのこと。

 化粧文化における日本独自のものといえば、「お歯黒」があります。その歴史はかなり古く、魏志倭人伝に「当方に歯黒国あり」と記述されているそうです。お歯黒は既婚女性が行っていましたが、他の色に染まらな色であるから、「二夫にまみえず」という誓いの意味で貞操観念のアピールでもありました。ちなみに、お歯黒は現代の科学分析を行うとタンニンが含まれているため、虫歯予防にも効果があったとか。
 さて、これだけ長く続いたお歯黒文化ですが、日本の欧米化のため欧米視察する外交官はチョンマゲやめさせ、外交官の妻にはお歯黒を止めさせた経緯があり、その明治政府を後押ししたのが明治皇后なのだそうです。

 実はこの本を読んで一番ビックリしたのが、日本特有の「八重歯文化」の解説でした。欧米は八重歯は禁忌の象徴、日本以外のアジアは子供八重歯は可愛いけど、大人はNGであるのに、なぜ、日本では「八重歯は可愛らしい」象徴のままなのか。
 日本の八重歯アイドルの歴史は古く大正時代まで遡ることができるそうです。「八重歯の八重子ちゃん」こと水谷八重子さんが親しまれていました。このあと、石野真子さん、河合奈保子さんと続き、子供の歯の矯正は珍しくもない現代でも板野友美さんがいますね。
 この日本人が八重歯が好、実は”わび”の文化が影響しています。
 物が古くなる経年劣化に美しさを見いだす”さび”と双璧を為す”わび”は不完全なものや調和を乱したものに魅力を感じる美的感覚です。
 本書では谷崎潤一郎氏の言葉を借りて日本人の美意識の説明をしています。そして、谷崎氏の矯正された綺麗な歯並びの貶し方がこれまた凄い。ちょっと私はここには書けません。
 結論として日本人の八重歯好きは、日本のわび文化の延長上にある由緒正しいものであるのです。
 となると、わびさびの文化が海外へ輸出されて久しいですが、八重歯好きな外国人が珍しくない日が見られるようになるのか?
 興味は尽きません。

 最後に「異色肌ギャル」。
 人類の持ち得ない色のギャル。全体的にコーディネートすると可愛く見えます。海外では「肌の色は生きるのに何も関係ない」と「肌に色による偏見や差別を嘲笑う行為」として受け取られたみたいですね。
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Posted on 2018/03/11 Sun. 09:50 [edit]

category: 一般・教養

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