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山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

データの見えざる手  




矢野和男 著

心に残った言葉『運も実力のうちから運こそ実力そのものへ』

≪こんな本です≫
第1章:時間は自由に使えるか
 自分の時間を有効に使うことの重要性について記述した、カール・ヒルティー(幸福論)、スティーブン・コヴィ(7つの習慣)、ピーター・ドラッカー(経営者の条件)の科学的な否定
第2章:ハピネスを測る
 幸福度は測ることができ、幸せな人の身体はよく動く。そして、運動性の連鎖が会社の生産性にも効果がある。逆にIT化は運動性の連鎖の要因を排除して、会社の生産性を下げる要素にもなり得る。
第3章:人間行動の方程式を求めて
 人間にもエネルギー保存の法則が当てはまる。そして、この法則は心にも連動している。
第4章:運とまじめに向き合う
 運をビジネスでのことについて定義しなおすと「確率的に、自分が必要とする知識や情報や力を持っている人に出会うこと」ならば、運をつかむのも会話の質が大事である。
トータル考えて、「運も実力のうちという言葉」があるが、「実は運こそ実力」そのものである。
第5章:経済を動かす新しい見えざる手
 人による仮説検証型分析はビックデーターに通用しない。コンピューターは計算が得意でも創造的な仮説の立案は人間には太刀打ちできないとされていたが、ビックデーターにおいては、人間はコンピューターに勝てない。
第6章:社会と人生の科学がもたらすもの
 「サービスと科学の融合」による社会のビジョンは、サービス、科学、技術の三者の協力が必要不可欠である。それを実際に実行にうつしたのが、瀬戸内海 直島宣言である。

≪感想≫
ある人に勧められて手に取った本です。
確かにもの凄い本でした。人間にセンサーを付けての人間の行動をデータ分析した結果の集大成とした本です。
人間そのものは物理法則に縛られているため、時間が経つにつれ熱意が冷めることは防げません。「鉄は熱いうちに打て」や「思い立ったが吉日」のように、行動は後回しにしないで、即実行するという経験則である諺に科学的根拠があったというのは面白いです。

管理をやりきることができないという話が対比されていて読み応えがあります。
時間管理に関しては、前回紹介した「時間をお金で買う技術」のように発想の転換が必要なのかもしれません。

また、幸福感であるハピネスを測定というのも、面白いアプローチでした。幸福な人ほど行動的でこの行動は人に伝播する。この伝播の波及は仕事面にも影響を及ぼし仕事の効率化につながりますが、過度なIT化はこの伝播が発生せず、かえって仕事の効率化に対して悪影響を与えるようになるとのこと。
最近では、ビックデータという言葉が市民権を得てきましたが、ビックデータに関してのデータ分析は従来の方法では対処できなくなっている、特に、仮説に関しては人間よりもコンピュータにやらしたほうが良い結果がでるというのには、驚きました。

人間とコンピュータの違いは、創造的思考において決定的に違います。しかし、この仮説を立てるという創造的分野においては人間はコンピュータに勝てない、これはショックでした。ただ、本書では、それでもコンピュータは、創造的思考においては人間に太刀打ち出来ないと言い切っています。しかし逆に、日々創造的発想や思考をやめたらコンピュータに置き換えられていくことを示唆していることも事実です。

私たち人間は、創造的に生きていくことが人間である証なのかもしれません。

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Posted on 2015/02/14 Sat. 16:55 [edit]

category: 一般・教養

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