山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

欧米の侵略を日本だけが撃破した。 反日は「奇蹟の国」日本への嫉妬である  



著者:ヘンリー・S・ストークス
翻訳・構成:藤田裕行

東京裁判を信じ切っていて、第二次大戦後は日本が一方的に「悪い国」と疑っていなかった方が書かれた本です。
かなりご高齢の方で、三島由紀夫氏や映画の「海賊と呼ばれた男」のモデルになった、出光佐三氏ともされており、かなりビックリしました。

さて、この本の出版の目的は2点あり、あらましに掲げられています。
一つは、第二次世界大戦における日本が世界に与えた意味について。
一つは、反日の源である「従軍慰安婦問題」や「南京大虐殺」はプロパガンダだということ。
この二つを証明するために、日本という国の成り立ちや中国(中華人民共和国にあらず)と朝鮮の国の成り立ちから、説明がなされています。
中国では基本、滅ぼし滅ぼされる歴史であるため、民族を超えて手を結ぶには「外敵」の存在が不可欠なことと、基本外国人に支配されることになれていることです。秦の始皇帝から淸、そして中華人民共和国の支配層はみんな外国人であるのですが、日本では「中国」と片付けてしまい、特に日本は建国から現在まで「同一の国」であることから、「中国」も同じだと考えてしまい、本質から目を反らしてしまっている問題点があります。

また、「日本最古の文化」は縄文時代だと思われてきましたが、縄文時代よりも前に土器や磨製石器が出土の話や、青森では15mの建造物が発見された話が振られており、新発見の昂揚が伝わってきました。

また、「道徳」と「モラル」の違いについては目から鱗が落ちました。「人に迷惑をかけても、法令遵守であれば、それはモラルのある人」という事実に衝撃を受けました。この事実は、「モラル」を持っていても「道徳」がない社会は荒んだ社会になるということです。前述の出光佐三氏との対談で「モラル」と「道徳」の違いを語っておられます。
出光氏は、哲学者の鈴木大拙氏より「モラルは支配者が制定した規則や法律であり、道徳は皆が上手くやっていくための決まり事」といったことを教わったことです。端的にいうと、「モラルはルールさえ守っていれば他人の迷惑まで言及しない。道徳は人に迷惑をかけないための決まり事。根本的な違い」があるのです。この道徳とモラルが違いは、まさに日本の皇室と世界の征服者の違いでもあるのです。そして、この違いこそが日本建国から21世紀の現在まで現存している理由でもあるのです。

神道にも触れられています。これからは神道が世界の信仰となる。と、予言めいた書き出しで始まるのですが、ちゃんと根拠を示して説明されています。
従来、神道はアニミズムという原始的な宗教に分類されてきました。アニミズムは「高等宗教」とされる「英知を持つ人格神である創造主の解き明かす世界観」と比べるとレベルの低い教えだとされてきましたが、人格神の説く教義は人間が頭で考えたような諭しさがあり、大自然が教えてくれるような叡智が感じられない。と、訴えています。

敬虔なクリスチャンの一人である、サンマリノ共和国のマンリオ・カデロ駐日特命全権大使がこう語ったそうです。

「大自然こそが、神ですよ」

まあ、この人もかなりの親日家ではありますが、大の皇室好きでありますが、本音だと思われます。

キリスト教では創造主が、人間のために自然や他の動植物を創造したことになっているが果たしてそうだろうか? 神道では神々や自然でさえ大宇宙の中で生かされている。これは、古事記の世界創世の中で神々が生まれていく姿を描いており、それは物理学者の間で定説になっている「ビック・バン理論」と近似していることに、著者は驚いています。
「古代日本人はどうやって、このような宇宙創成の物語を思い描くことができたのだろうか。想像力によるのか、それとも霊感によるものだったのか」
と、感慨に耽っていますが、本当にどうやってご先祖様はこれらのことを思いついたのでしょうね。
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Posted on 2017/09/09 Sat. 10:22 [edit]

category: 一般・教養

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