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山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠  



著者 ジリアン・テット
訳者 土方奈美

サイロ・エフェクトを簡単に説明すると、組織の細分化つまり専門性を深めていくと、組織間の情報は伝わることがなくなる現象を指し示します。
こんなこと、昔から言われていたことですがIT技術が進んだ今現在でも解消はされていません。
これは、ある意味文明が進化(専門性が高くなる)していくうえでの宿命みたいなものあることから、著者のジュリアン・テッドはサイロの存在自体は否定はしていません。

この本は、主に3つに分けることができます。
一つ目は、サイロ・エフェクトを解決した事例。
二つ目は、サイロ・エフェクトで失敗した事例。
三つ目は、サイロ・エフェクトを防ぐことを実施している事例。

一つ目、サイロ・エフェクトを解決した事例としては、違法建築物の発見に300もの細かな専門に別れた部署のデーターベースを繋げられ、殺人予報図へと発展していく話が語られていきます。

二つ目は、我らがソニーの話です。アップルのiPodが音楽プレイヤーとして覇権をとったことは誰もが知ってる話ではありますが、これはある意味ソニーが自滅していった話。なぜ、異なる部署で互換性のない音楽プレイヤーが発表されてしまったのか?

三つ目は、フェイスブックとクリープランド・クリニックという病院の話。とくに、クリープランド・クリニックは外科と内科を廃止した話が語られています。

実はサブプライムローンの話で、返金額の優遇措置をとったら、取り立て部署がその情報を知らなく返済金が滞ったと判断して財産を没収したという衝撃的な話も載っています。経済学でサブプライムローンの話があっても、この手の話は振れられていなかったので、衝撃を受けました。

なぜ、専門性が高まると失敗するのか? それは、専門的なミクロでは正解であっても、マクロになると必ずしも正解であるとは限らないからです。

最後に、著者の引用をあげます。

「本書の重要なメッセージを一つ挙げるとすれば、われわれの世界は効率化を追及しすぎるとかえってうまく機能しなくなる」

細分化してスペシャリスト的パターン的行動するとき、人はリスクやチャンスを見逃すことを忘れてはいけないと思います。
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Posted on 2017/07/16 Sun. 17:19 [edit]

category: ビジネス

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2017/07/17 20:46 | edit

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