山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

加藤諦三の文書の書き方考え方  



加藤諦三著

こちらの本は、文書を書く為の技術的なものはほとんどありません。
心理学者というか、加藤諦三の考え方は心理学をベースに話を構築していくのは業というか宿命というか、本書でも自白してますが自分の興味があるものしか書けないと暴露しています。

文書を書くことは、モノの本質を掘り下げていく行為に似ている。

ですから、「文書が書けない」のは、そもそも書こうとしているテーマを間違っている可能性が高い。
そして、当事者でないと掘り下げることはできない。

外から眺めて「解説」を書くことや、いいかっこうをしようと瞬間に書けなくなる。
少なくとも、その文章を読んでも人の心は何も響かない。

冒頭で、飼い犬のことを書いてる人が出てきます。
この人は、雑種である飼い犬が大好きでたまらないから、ドンドン犬のことを書くことができる。
犬が病気になって生活が乱れても、それが苦にならない。
もう一人、コリーを飼っている人が出てきますが、この人は文章を書くことができない。
文書を書く動機が自慢だから。飼い犬のコリーそのものに興味がない。コリーが病気になっても、関心がなくコリーが死んでも次の血統書付きの犬を用意する。そんな人には、他人の心に響く文章はかけない。

人は自分の興味のあるものしか書けない。だから、他人のウケのよい文章を真似ても、同じようにウケのよい文章にはならない。

文章を書くには練習が必要。でも、最初は考える必要は無い。
最初は「書くことがない」から始めよう。 「あ、私は」が抜けていた。 「私は、書くことがない。」
そうそう、「何も」も抜けていた。 「私は、何も書くことがない。」
次には、面白い本を読んだら 自分が書きやすいように「真似てみよう」
まずは、書くことを習慣にすること。

昨日書いたものを、今日は言い回しを変えてみるとか。

本当に思ったことを書いてみる。

それが、自分が興味のある文章を書くことに繋がる。

最初は、自分しか分からない書き方でもよい。文書で遊ぶ感覚で手直していく。
それが文書を上達する早道。

それにしても、著者はイソップ物語が好きなようで、「やさしい人」では「ヒナギク」が主人公でしたが、今回は「カササギ」が主人公として出てきます。

「ワシが羊を捕まえるのをみて、カササギがワシのマネをしたら羊の毛に絡まってしまい、羊飼いに捕まってしまった」という話。

自分が何かで挫折してしまったとき、「自分はカササギをしてないか、反省してみることである」また、「私はダメ」だと言ってる人も同じである、その人がダメだから上手くいかないのではなく、「自分がカササギで受け入れてない」から上手くいかない。

これは、文書を書くことでも同じであると、心理学的な話がわんさかと出てきます。

著者の加藤諦三の本が好きならお薦めしますが、そうでない場合は必ずお手をとって確認をしてください。
でないと、「良いこと書いてあるけど、私が知りたいのはそれじゃない」となる場合があります(笑)
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Posted on 2017/06/17 Sat. 14:44 [edit]

category: 自己啓発

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調べる技術・書く技術  



野村 進著

本著はかなり古い本ですが、最近電子書籍化したので購入しました。
もともと「ノンフィクション」の記事や文書を書く人をターゲットにしたものですが、時代を経て誰もがインターネット使って情報発信できる世の中になったことから、誰しも手に取ってもらいたい一冊となっています。
タイトルから理解できるかと思いますが、「記事を書くうえでの情報収集」と「情報を元にした記事の書き方」の二本立てで構成されています。技術をうたっていますが、テクニックのみならずもっと抜本的な心得とかマナーに近いものも扱っています。
この当たりは新聞社や雑誌という職業を選んだ時、研修という場で叩き込まれるものだと思うのですが、現在の新聞記者や雑誌記者で何人これが出来てるのだろうか? もう絶滅しちゃってるのでは? と、感じさせられました。

情報収集の一つとして、「人から話を聴く」。
誰だって、自分に興味がある人や共感を示してくれる人に対しては好意を持つものですよね。
ところが、「先入観を持たないように、下調べをしない」ということが真理のように語られることがありますが、これは上記の「自分に興味があるという」相反するものであると、著者は自身の経験を紹介して警告を発しています。

「お前、こんなことも知らないで、何の話を聞きに来たの?」と、先方に思われたらアウトであり、信頼を失うそうです。
中には「相手が勉強不足だと判断すると」意地悪をする人もいるそうです。
実名が書かれていましたが、「あー、やっぱり、そういうことするんだ!」と、納得しちゃったり。
この人の著書を読んでると、感化されるのか、文書に突っ込みたくなるんです。

えっ、お前がそういう意地悪な性格なのだろう?って。
チガイマスヨー。ソレハ、ゴカイデスヨー。オオゴショのブンハ、オーラがスゴインデスヨー。

次に書く技術ですが、

毎日新聞の内藤国夫氏の下記の言葉を引用しています。

「(自分が)書きやすいものは、(読者には)読みづらい、ラクして書いたものは、読むのに苦労する。反対に苦労して書くと、読む方は読みやすい。」

推敲のさなかに「もうこの辺でいいだろう」と中途半端なところで妥協していると、文書は上手にならないそうです。
この辺は、なかなか手厳しく、「作家ではなく職人であれ」と書き直すことが、文書上達の秘訣であるとのこと。

最後に、本著は「テーマを決める」「資料を集める」「人に会う」「話を聞く」「原稿を書く」「人物を書く」「事件を書く」「体験を書く」が章立てとなっています。SNSで書くことがないと迷われている方がいれば、この本を手にとって筆が進めば幸いです。

Posted on 2017/06/11 Sun. 11:39 [edit]

category: 実務・実用

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欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」  



奥田昌子著

この本を読んで一番ビックリしたのが、善玉コレステロールと悪玉コレステロールは実は同じものだという事実です。実はコレステロールは1種類しかなく、肝臓から細胞へ向かうのが「悪玉」と呼び、細胞から肝臓へかえってくるのが「善玉」と呼んでいるだけなのです。
コレステロールが体内に駆け巡っていて肝臓に還ってこないことが問題だとわかります。
このコレステロールが体内に長く留まっていると酸化します。この酸化したコレステロールが細胞を傷つけていろいろな病になるわけですね。
これを防ぐには、まず脂肪の過剰摂取を止めること。そして、青魚に含んでいるEPAやDHAと大豆に含まれるイソフラボンがコレステロールの酸化を防いでくれます。日本の食生活は昔は青魚や大豆を主体としていましたが、食の欧米化で脂肪の摂取が多くなってきたのも日本人に病気が増えたといわれている原因となっています。

これは日本食と欧米食を比べて欧米食が悪いのではなく、日本人の体質に欧米食が合っていないのが原因になっています。
最近はよく耳にする「腸内環境」の話です。もともと日本人にはビフィズス菌等が多くいて、腸内環境は世界的にも良い分類なのです。しかし、今や日本では腸に一番よい食品がヨーグルトとなっています。しかし、日本人にはヨーグルトに対して食品アレルギーがある人がいるのです。
牛乳だと即下痢になったりするから、分かりやすいのですが。ヨーグルトの食品アレルギーでは数時間から数日後に「頭痛、発疹、疲労感、めまい、肌荒れ」が出たりします。
睡眠や食事を十分にとってるのに原因不明の疲れを感じている人は、食品アレルギーなのかもしれません。

また、今は悪者のピロリ菌も実は日本人と共生していたのでは? そんな話も載ってます。ピロリ菌そのものも酵素で胃酸を弱める働きがあるそうでその結果、日本人の胃酸の量は欧米人の半分程度なのだそうです。この胃酸が半分程度なので胃酸が食道に逆流して起こる逆流性食道炎になる人が少なかったそうです。
ピロリ菌がいるから必ずしもがんになるとは限らず、がんになる一番の要素は高齢なんですね。現代社会ではすっかり悪者になってしまいました。

胃がんの中で恐い話を一つ。緑茶ポリフェノールは胃がんを抑える効果があるのですが、実はタバコを吸ってる人が緑茶ポリフェノールをとると、がんになる可能性が2倍になるというのです。

1つ1つの情報は正しくとも、情報をつなぎ合わせていくと単体とは真逆の意味になることがある。
この本を読んでいて、ちょっと背筋が寒くなりました。

赤ワインが体によい。オリーブ油が体によい。確かにそこには嘘はないけども・・・・
また、日本によるがんの死亡が上位になったのは、がんが増えたというのは実は間違い・・・
答えはぜひとも、この本を読んで確かめて頂きたい。

Posted on 2017/06/03 Sat. 11:56 [edit]

category: 一般・教養

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