山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

やさしい人  


著者 加藤諦三

『世の中には本当のやさしさと偽りのやさしさがある。あなたが本当に幸せになるために必要なのは「本当のやさしさ」である。』

さて、本当のやさしさとは?

言動や行動ではなく、心をみろという。

少年犯罪が起きたときの新聞にはこう書かれる事が多い。
「あんな大人しそうな子が・・・」
「よく挨拶してくれて、真面目な子だったんですよ・・・」

「順々で大人しい、よく挨拶する、真面目」、これらが相手を思っての行動なのか、自分がよく見られたいが為の行動なのか。

心を見て判断しないといけない。

本当のやさしい心を手に入れるにはどうしたら良いのか?
アンデルセン童話の「ヒナギク」を例に出して説明しています。
この「ヒナギク」はこの本のあらゆる場所に出てくるほどの重要なキーパーソンとなっています。
ヒナギクは色取り取りの花が咲き誇ってる花壇ではなく、庭の片隅で草に埋もれて花を咲かしてます。誰にも見られることもないヒナギクは、それでも幸せでいっぱいです。
なぜなら、今の自分を受け入れているから。自分には歌えない歌を綺麗な声で歌うヒバリを心の底から凄いと認めることが出来るから。

本当のやさしさを手に入れるには、自分自身を認めること。素直になること。実際の自分に満足出来ない者は本当のやさしさを手に入れる事は出来ないのです。

『自己実現について研究したマズローは、自己実現した人の考え方の特徴は「にもかかわらず」であると言う』

歌えない、飛べない、『にもかかわらず』私には価値がある。これこそ、ヒナギクの考え方なのです。
一つ勘違いしてはいけないのが、『にもかかわらず』と考える努力をしろと言ってるのではないことです。
「自分に欠けてるところを認める」ことが重要なのです。

人類愛を唱える人は、やさしい人と言えるのか。
人類を愛せても隣人を愛せない人は、現実を生きることを学ぶ前に理屈を学んでしまってる。経験ではなく「頭の中の善悪」で判断をしてしまっている。
人類愛を唱える人は、たいてい残虐な人であることが多い。

「人類を愛する人」は、隣人を殺したいほど憎む。なぜなら、「するつもり」と現実に「する」違いを理解出来てないから。
現実に生きてないから、錯覚を容易に起こす。
「戦争に反対することは易しいが、実際に戦争をしないことは難しい。」

現実世界を生き、現実の痛みを知り、それでもなお自分を肯定出来る心を持たないと「やさしい」心は持てない。

昨今日本でも、テレビやデモで「世界平和」「人類愛や人権」等々の正義の言葉を振り回しいる人たちがいますが、彼らの共通点はあまりにも攻撃的。
あんなにも、攻撃な態度をとっていたなら、彼らの語る「世界平和」、「人類愛、人権」が嘘っぱちに見えるだろうにと、疑問に思っていましたが。
この本を読んで、納得できました。彼らは彼らだけの世界、妄想の世界だけが大切であり、現実世界はどうでもよいと思っているのだと。
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Posted on 2017/02/04 Sat. 14:51 [edit]

category: 一般・教養

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