山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

こうして2016年「日本の時代」が本格的に始まった! ~世界を牽引する国・日本~  



著者 日下公人

「日本の強さは、ポエムとロジカルの二本立てにあり、日本の最終勝利条件はみんな仲良くである」

日本人とは何か?
江戸時代の国学者、本居宣長は「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」を詠みました。
この和歌で分かるはずだと。
日本はロジカルとポエムの日本立てでモノを考えてきました。
ロジカルシンキングが持て囃されている欧米でも、「相手を笑わせれば勝ち」的要素があるのだから、本来人間の思考はロジカル一辺倒ではないはずである。

 国際人とは何か? 「英語が話せたら国際人?」「欧米にかぶれると国際人?」
著者の知り合いで海外で活躍している人は、「英語はペラペラ」でも、夜は褞袍を着て畳の上に寝る、田舎者まるだしであり、帝国ホテルのフランス料理のシェフに家でもフランス料理を食べるのかという質問に対しては、「誰がそんなもの食べますか、塩昆布とお茶漬けです」と答えたらしい。
どちらも、商売上外国人に合わせるが、一皮剥けば「日本人そのもの」が国際人。
日本人が世界の中心になっていく時代にこそ「日本人とは何か?」を突きつめて考えていく必要があります。
日本の多様性や独自性は一朝一夕でできたものではありません、神武天皇の即位から考えると2600年以上の歴史があります。これは、あきらかに諸外国がマネをしたくてもマネができない大きなアドバンテージと言えるでしょう。

 天皇陛下の話が出てきたので、ビックシステムの話をします。ビックシステムとは「国家」「政治」「軍隊」「警察」「医療」「教育」「金融」といったものです。
 日本では、ほとんどのビックシステムが信用されてますが、アメリカだと「軍隊」だけだそうです。ドイツは地方政府がしっかりしているので、地方政府管轄の「教育」や「医療」が信用されているそうです。
著者は日本のビックシステムが信用されいるのは、日本の頂点に天皇がいるからと分析しています。実際、国王がいる国は汚職が少ないという事実があたったりします。

 日本的であることが世界戦略へ繋がっていく、この考えがこの本のタイトルの根源になっています。
要は、日本的考え方が世界へ伝搬していくということ。
日本のアニメや漫画やゲームの影響は誰が受けるのか? 昔、日本人がハリウッド映画を観てアメリカ凄いと思ったことが世界中で起きるということ。
 兆候として、アメリカでの裁判での和解率があがっているそうです。
なぜ、日本のアニメや漫画を見ると和解率があがるのか? それは、日本のアニメや漫画には「仲直りの精神」が根付いているから。
確かに日本の格闘漫画は、命を賭けて戦った強敵が主人公の窮地に駆けつけるというパターンは多いですし。
宇宙戦艦ヤマトなんかは、地球人を滅ぼしかけたデスラー総統が、古代守と友情関係まで築きあげてしまってます。
 この漫画やアニメで根付いている「仲良く暮らそう」が、日本の長期戦略だと著者は言います。
「欧米人は自分たちに戦略があると思っているらしいが、彼らの頭のなかにあるのは目先のことだけで、長期戦略はまったくない。「終身雇用はダメだ」と言っているくらいだから、長期に物事を考えることはできないらしい。」とバッサリです。
日本のストーリーは「戦ったあとは仲直りする」これが全て。最終勝利への戦略を持った日本と短期的な略奪主義の欧米が戦えば、最後には日本が勝つ。これが、著者の考えであり、実際に大日本帝国はこの考え方を持っていました。

 日本人の親切さについて、日本人が中国人の自分について親切にしてくれる理由が分からない。と、非常に頭の良い中国からの留学生に言われたそうです。そして、10年間考えた結論が「日本人は何も考えてないことが分かりました(笑)」だったという。
「よく分かったな。偉いな。剣術の極意とか善の悟りと一緒で、考えて親切にしてるんじゃないんだよ」と返答した著者も素晴らしい。
まあ、確かに自分でも親切を行う時は考える前に行ってますし、他の皆さんもそうではないでしょうか。

 文化とは付加価値である。まさにコスト削減とは対極にある存在となります。
なぜなら、文化とは余裕とか遊び心がないと生まれないものであり、今や日本発の文化を世界中が欲しがっている状態となっています。
例えば、温水洗浄便座はアメリカで医療器具として発明されましたが、こんなものを要らないと受け入れられなかった。しかし、日本人が作ると文化的な製品となる。文化的なモノだと人は欲しくなる。
一度否定した温水洗浄便座はアメリカ人の関心を持ち、トイレの清潔さに関わりがないであろう中国人でさえ欲しがる、これが文化の力。

 日本の文化レベルは非常に高い。世界の人がそれに気付いて、日本の文化を欲しがる。日本は「日本の文化」を売ることで繁栄し、世界の人は幸せになる。
これこそが日下公人が言う、「日本の時代が本格的に始まった」であります。
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Posted on 2016/07/17 Sun. 16:00 [edit]

category: 一般・教養

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世界から好かれている国・日本 ~地球を40周まわって気付いたこと~  




著者 黄文雄

「世界の人と解りあおうとする前に、世界の人々とは価値基準が違うことを認識しよう」

著者の黄文雄氏は、台湾出身です。日本が台湾から撤退し、代わりに国民党軍が入ってきたことで世界が一変した経験を幼少期に体験しています。
医者を含む知識人が殺され、学校では嘘の歴史を教えられ(いわゆる日本軍が如何に悪だったか)、言論の自由が無くなったそうです。特に密告制度の採用は隣家にさえ疑いの目を持つようになったそうです。
中国共産党は「文革」と称してこういうことやってましたが、共産化とは関係なく中国人の本質がこういうものなのでしょう。こういう経緯があるため、台湾人は中国人とは違うと一線を引いてるそうです。
こんな時代背景を持っていますから、黄氏は発言一つ一つに気を使い責任を持っています、なぜなら不用意な発言は自分の命を失うことに成りかねませんから。
そんな著者が、日本でビックリしたのが「新聞」「知識者」が自分の発言に責任を持たないこと。また、故・井上清 元京都大学教授の発表会に出席した時も衝撃を受けたそうです。
なぜなら井上清氏は、「自分の教え子に外務省の情報を盗ませたことを自慢していた」からです。
新聞や知識人が中国よりの中、中国批判を続けていた著者は不審な目で見られていたそうですが、世の人々が中国の本性を知るにつけ、自分の言っていたことは本当だったんだな声をかけて貰えるようになったそうです。

日本文化を語る上で、日本人の価値観は何処にあるのか? 比較に「西洋」と「中国」も考察しています。
西洋の価値観判断は「真」です。いわゆる真理の探究である「哲学」が発展したのも「真」が価値判断にあったためです。
中国の価値判断は、「善」です。「善」の押しつけであるため、アンチテーゼとなっています。
日本の価値判断は、「美」です。著者は「美」は「善」を超えるものであると言ってます。本書では出てきませんが、いわゆる「粋」と「野暮」の関係ですね。
どんなに正しいことをしていても、「野暮」なことをしたら評価が下がり、「粋」なことをしたら評価が上がる。確かに「美」は、「善』を超えた価値基準といえるでしょう。

最後に、日本の問題点もあげていました。それは、日本を壊そうという「反日分子」の存在です。
彼らは、世界平和・グローバル化と心地よい言葉を使いますが、本当の目的は日本の伝統の破壊です。世界と異なっていると「ガラパゴス」と揶揄されますが、町中に自販機があっても破壊されないこと、深夜の繁華街を女性が一人で歩けること、学校の登下校を子供達だけできる等の治安の良さは世界標準ではガラパゴスではありますが、これは本当に悪しき伝統であり、遅れていることでしょうか?
日本という国を守るのは日本人しかいません、他の国は真の意味ではけっして助けてくれません。世界は、また動き出しました 。もう一度、日本人は自分たちの国・日本を見つめ直す時機が来たのかもしれません。

Posted on 2016/07/12 Tue. 12:50 [edit]

category: 一般・教養

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世界は邪悪に満ちているだが、日本は...。  



著者 日下公人、高山正之

この本は、評論家の日下氏とジャーナリストの高山氏の対談で構成されています。
タイトルの世界の邪悪さは、観光旅行やビジネスの顧客である、いわゆる「お客様」の立場では覗けない闇を差しています。
また、日本人は「人種」に関しても無頓着であります。どのくらい無頓着かというと、英語が得意な人でも日本人は黄色人種だから、「イエロー」なんじゃないの? この程度の知識です。
そう、日本人の肌の色は「イエロー」ではなく、「ミディアム」なんだそうです。そして、白色人種は「レア」で黒色人種は「ウェルダン」、そして、ものすごく肌が白い日本人は「ミディアムレア」・・・・じゃないですよー。 正解は「コケージアン」と「ダーク」で、「ミディアムレア」なんて表記はありません。

さて、日下氏と高山氏はここでも、白人をけちょんけちょんです。例えば、白人というのは黒人のアルビノだと言い出します。アルビノというのは、色素が抜け落ちた個体であり、ホワイトタイガーは人気ものだし、白い蛇は神扱いにされますからアルビノそのものは悪口ではないです。ただ、白人からしては面白くないのでしょう、調べれば調べるほど白人のベースは黒人という事実。
人間の色素が抜け落ちると、肌が白くなり、黒い髪は金髪になり、目は青くなる。そばかすもアルビノの特徴なんだそうです。

本書では触れていませんが、人類の発祥はアフリカであることは事実であり、最新の研究では純血の人類は黒色人種であり、黄色人種と白色人種は雑種であることが判明しています。余談ではありますが、人種差別的でない白人の研究者がこの事実を知ってショックを受けたという話がありました。日本人ならまずショックを受けない話ではありますが、世界では未だに「人種」という枷にとらわれている証左ではないでしょうか。

邪悪に対してメスを入れてるのは、「人種」のみでなく、「宗教」「戦争」「医学」においてもぶった切ってます。
「宗教」は一神教の非寛容さにおける邪悪さを解説しています。キリスト教もそうですが、イスラム原理主義であるスンニ派は敵対するものは、排除、抹殺が基本です。この両者は教祖が惨殺されているところも共通しており、信者は恨みを晴らす権利があると思い込んでいるのではないかと日下氏は分析しています。
余談ですが、前回紹介した、ケビン・M・ドーク氏の「日本人が気付かない 世界一素晴らしい国・日本」では、アメリカでは教会に行く人々が少なくなっていると嘆いていました。本著では、その原因を分析してます。教会はフランチャイズ化してしまったそうです。例えば、多額の寄付をしていた金持ちが引っ越しすると、教会も追いかけていくことも珍しくないそうです。まさに「なんですか、それは!!」ですが、住民がそんな様子を見ていたら、教会に足を運ばなくなるのは当たり前だろうと。

「戦争」においては、日本以外は「皆殺し」が基本。十戒で有名なモーゼさえ、皆殺しにしろと怒った。旧約聖書の民数記の話です。世界の戦争は「皆殺し・略奪・強姦」がセットでした。これは、欧米人だけでなくモンゴルもそうでした。日本は本当に特殊です、だって、日本が出兵した場所で「日本兵とのハーフ」での問題はないのですから。

「医学」の話では、江戸時代の華岡青洲という医者が紹介されています。彼は世界で初めて全身麻酔を使って手術を行った医者です。彼の発想は患者を痛みから救おうという発想から麻酔を生みだしました。アメリカは、それから半世紀遅れてエーテルを使った麻酔手術を始めますが、それでも当初はエーテルを無視して拷問のような手術を行っていたそうです。アメリカと比べると中国の方が医学は発展していました。ただし、その医学は人助けのためでなく、拷問へ活用されていたそうです。
人間は足を切断して生き残らせるのは、大変な技術がいるそうです。現代医学でも技術は必要なのですが、漢の時代の「人豚」という拷問でその医学が活用されていました。人豚というは、目を潰して耳を聞こえなくして、舌を引き抜いて手足を切断させて生きながらえさせるという拷問です。これは、今の中国人に脈々と受け継がれているそうですから、恐いですね。

また、一つの章を使って、世界で一番の邪悪な国はアメリカだと懇切丁寧に説明してくれています。
どのくらい非道い書き方というと、アメリカは朝鮮と中華人民共和国と相似形だといいきり、この国が世界で一番豊潤な土地を奪い取ったからことが世界の不幸だと言い切っています。
また、日本は朝鮮半島を併合しましたが、これもアメリカの陰謀であるという斬新な意見がありビックリ、ちょっと斬新しすぎてついていけてない自分がいますが、そういう切り口もあるのかという点では参考になりました。
また、アメリカの大学はアメリカシンパ製造装置という考え方もあり、そこはアメリカかぶれの日本人をみると納得しちゃいます。日中戦争では、トップが蒋介石でしたが、それブレーンがアメリカ留学者というのも影響がないとは言えないでしょう。
面白い話として、中国人のガイドに「抗日記念館」は沢山有るが、「戦勝記念館」がひとつもないのは、中国人は最後まで日本に勝ったことがないからないのか?と、高山氏は聞いたことがあるそうです。
なんと、そのガイドは中国中を戦勝記念館を探し回り、やっと一つ見つけたそうです。湖南省の芷江に戦勝記念館があったそうです。しかし、その場所はアメリカ義勇軍が国民党軍を支援するために飛行場作った場所。つまり、アメリカ人の力を借りてやっとこさ勝てたという事実。

最後に、世界は腹黒いと理解している人こそ、真の国際人であり、今後日本が世界で生き抜く為には必要は知識となっています。
どんな本でも、著者のフィルターを通しての話になりますので、それは違うのではないのか? と、思うことはあります。この本でもそうでしたが、なぜ著者達がそう思うのかが事細かく書いてあるので、耳を塞ぎたい衝動には至りませんでした。やはり、世界中を渡り歩いている人の含蓄は凄いものがあります。
日本が凄いという本に、ちょっと食傷気味の人は言い刺激になるのではないでしょうか。お薦めです。

Posted on 2016/07/02 Sat. 16:36 [edit]

category: 一般・教養

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