山下雄彦のこんな本読んだよ。

たくさん読んだ本を、お薦めしたり感想を書いていくブログです。一般教養からサイエンス、自己啓発、人体の不思議と雑食的に本を紹介していきます。

手帳という武器をカバンにしのばせよう  



さとうめぐみ著

 数ある手帳活用術が書かれた本の中で、一番感銘を受けたのが、この「手帳という武器をカバンにしのばせよう」でした。
 表紙のうたい文句である下記の事柄は、確かに実現すれば素晴らしい話です。

  一冊の手帳に情報を集約するだけで
   1.探し物の時間がなくなる
   2.自分の時間を守れる
   3.夢が叶う

 しかし、私が感銘を受けたのは、もっと根本的なところでした。
 手帳の根本的な使い方について、こんな簡単なことをなぜ今まで思いつかなかったのだろうか? 自分の思考がかなり凝り固まっていた事実に気付けたことが、衝撃でした。
 まず、手帳のカレンダーの使い分けにおいて「他人との約束」と「自分との約束」に分けるという発想にシビれました。なぜなら、自分のスケジュールを自分との約束と置き換えていることは、自分のスケジュールをおざなりにしてよいわけがない。このような著者のメッセージが私に届いたからです。

 実際のカレンダーの使い分けは、他人との約束はマンスリータイプのカレンダーに記入し、「自分との約束」は時間軸がバーチカルタイプのウィークリーカレンダーに記入していく、ただこれだけです。
 時間を管理する上には、どのように自分の時間を使っているか知ることから始まります。もし、ウィークリーカレンダーよりもマンスリーカレンダーに予定が埋まっていたら、それは自分の時間が他人の為に使われていることを示しています。
 また、実際に使った時間も手帳に記録として残しておくことも基本となります。「作業」や「会議」の手帳に書かれた消費予定の時間と実際にかかった時間が異なっていたら、実際にかかった時間を手帳に残します。手帳の上で時間のやりくりが上手になっても、それが実践できなければ意味がありません。実績を手帳に残す、これこそがフィードバックの第一歩となります。

 「約束」の変更や取り消しに関しても、手帳に痕跡を残します。相手の都合によるものは×印、自分の都合によるものは二重線を書き込みます。これだけで、ただのカレンダーが人間関係のデータベースに早変わりします。
例えばAさんは約束を反故する印象があったが、データ上でもその通りだった。いやいや、データを見たら印象と違ってAさんは約束を守る人だった。こんな発見があるかもしれません。また、データから自分は思っていた以上に、約束をコロコロ変えるタイプだった。いやいや、思っていた以上に自分は一度約束した日は変更しない人間だったと再確認できるかもしれません。
 このように、ちょっとした一工夫や情報を相互に紐付けるだけで、手帳は「データベース」に早変わりするわけです。となれば、「探し物にかける時間」を短縮することも、自分の時間が他人との約束に割いているのか、自分との時間に割いているかを知れば、「自分の時間を守る」こともでき、自分との約束を守り続ければ「夢は叶う」ことは容易いでしょう。

 ここでは、カレンダーの使い分けだけ紹介しましたが、他にも「To Do List」「しないことリスト」等々に関しても、目先の使い方ではなく「思想」から説明しているため、応用が利きます。

 久々に、誰彼かまわずにお勧めしたい本に出会えました。
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Posted on 2018/05/20 Sun. 11:19 [edit]

category: 実務・実用

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調べる技術・書く技術  



野村 進著

本著はかなり古い本ですが、最近電子書籍化したので購入しました。
もともと「ノンフィクション」の記事や文書を書く人をターゲットにしたものですが、時代を経て誰もがインターネット使って情報発信できる世の中になったことから、誰しも手に取ってもらいたい一冊となっています。
タイトルから理解できるかと思いますが、「記事を書くうえでの情報収集」と「情報を元にした記事の書き方」の二本立てで構成されています。技術をうたっていますが、テクニックのみならずもっと抜本的な心得とかマナーに近いものも扱っています。
この当たりは新聞社や雑誌という職業を選んだ時、研修という場で叩き込まれるものだと思うのですが、現在の新聞記者や雑誌記者で何人これが出来てるのだろうか? もう絶滅しちゃってるのでは? と、感じさせられました。

情報収集の一つとして、「人から話を聴く」。
誰だって、自分に興味がある人や共感を示してくれる人に対しては好意を持つものですよね。
ところが、「先入観を持たないように、下調べをしない」ということが真理のように語られることがありますが、これは上記の「自分に興味があるという」相反するものであると、著者は自身の経験を紹介して警告を発しています。

「お前、こんなことも知らないで、何の話を聞きに来たの?」と、先方に思われたらアウトであり、信頼を失うそうです。
中には「相手が勉強不足だと判断すると」意地悪をする人もいるそうです。
実名が書かれていましたが、「あー、やっぱり、そういうことするんだ!」と、納得しちゃったり。
この人の著書を読んでると、感化されるのか、文書に突っ込みたくなるんです。

えっ、お前がそういう意地悪な性格なのだろう?って。
チガイマスヨー。ソレハ、ゴカイデスヨー。オオゴショのブンハ、オーラがスゴインデスヨー。

次に書く技術ですが、

毎日新聞の内藤国夫氏の下記の言葉を引用しています。

「(自分が)書きやすいものは、(読者には)読みづらい、ラクして書いたものは、読むのに苦労する。反対に苦労して書くと、読む方は読みやすい。」

推敲のさなかに「もうこの辺でいいだろう」と中途半端なところで妥協していると、文書は上手にならないそうです。
この辺は、なかなか手厳しく、「作家ではなく職人であれ」と書き直すことが、文書上達の秘訣であるとのこと。

最後に、本著は「テーマを決める」「資料を集める」「人に会う」「話を聞く」「原稿を書く」「人物を書く」「事件を書く」「体験を書く」が章立てとなっています。SNSで書くことがないと迷われている方がいれば、この本を手にとって筆が進めば幸いです。

Posted on 2017/06/11 Sun. 11:39 [edit]

category: 実務・実用

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はじめての確定拠出年金投資  



著者 大江 英樹

本書は大まかに3つのことを教えてくれてます。
1つ、確定拠出年金とは何か? そのメリット。
1つ、確定拠出年金を利用するにはどうすれば良いのか?
1つ、確定拠出年金を運用するための考え方。

確定拠出年金と言われてピンと来ない人の方が多いかもしれません。
かくゆう私も、勤めている会社の退職金がこの確定拠出年金に切り替わって、その存在を知った口であります。

乱暴な説明では、「退職金の元本は会社で出すが、あとは社員が運用してお金増やしてね。」

という制度です。

本当に乱暴な言い方ですが、税金の控除と勤めている会社が倒産しても退職金が無くならないのは大きなメリットというでしょう。
特に資産の運営において、税金の控除に関しては最強だと本著では言い切っています。

企業の退職制度なら自営業の俺には関係ないじゃんと思われた方、ご安心下さい。企業型の他にも個人型というものがありますので利用できます。
自営業の場合は月に6万8千円が上限で積み立てる事ができ、年額81万6千円が控除対象となり、20万近くが還ってくる計算となります。

次に運用に関してですが、根本的な考え方を示してくれており参考になります。

「多くの人は手っ取り早く、自分が購入する銘柄をどれにしようかということから考えはじめます。でも、実はこれが間違いなのです。」

では、何を最初に考えないといけないのか?
それは自分の「リスク許容度」だと言います。
このリスク許容度と資産の配分を得てはじめて購入する銘柄を選ぶという手順となります。
ちなみにこの資産の配分とは、「貯蓄」「国債」「株式」への資産の振り分けです。
ここ資産運用配分(アセット・アロケーション)が運用成績の9割を決めるのだそうです。
また、この資産配分は「確定拠出年金」無いだけで考えてはいけないそうです。例えば貯金や土地を持っていれば、確定拠出年金では攻め行くべきであると。理由はいくつかありますが、大きく儲けても税金が掛からないというのが一番の理由です。

さて、この制度の要は運用もさることながら「お金を受け取る」ことも非常に大切です。
「一時金」として受け取ると退職所得扱いになって税制上得をしますが、年金のように分割して受け取るとことも可能だそうです。この場合は運営時の運営益に税金が掛からないので得ではありますが、振り込み時にかかる手数料を忘れないように注意喚起しています。

なんにせよ、資産運用の手段を多く持つことは悪い事ではないと思います。自分は企業型の確定拠出年金を運用してるので、個人型は利用出来ませんが、こんなものがあるんだと知って貰えれば僥倖です。



Posted on 2017/03/25 Sat. 22:14 [edit]

category: 実務・実用

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心を動かす話し方  


著者 堀紘一

副題にあるとおり「説得」ではなく、聞き手が「納得」して貰える為にはどうすれば良いのか?そんな話が散りばめられてます。
著者は講演で話す仕事をされているのですが、100%断る依頼があるそうです。それは自治体等で開催される無料の講演会なんだそうです。なぜ依頼を断るかというと、お年寄りからサラリーマンに主婦、はたまた女子高生と聴講者が幅広すぎてテーマが絞り込むことが出来ないからなのだそうです。

つまり、話をする上で誰をターゲットにして、何をテーマにするべきかが非常に大切なことです。この誰をターゲットにするかで著者は大失敗をして今もって後悔してることがあるそうです。
それは、JALの経営の建て直しに失敗したことです。この話は、JALの経営がまだ順調で破綻するとは誰もが夢にも思ってなかった時の話です。

このまま放漫経営がつづくとJALが倒産するというデータを示しても、当時の経営は順調であった為、経営陣には誰一人信じて貰えなかったそうです。
もしあの時、「将来経営陣になる、幹部候補生」に話を持ちかけていたらどうなっていたか。「このままだとあなたが社長になったとき、JALは倒産しますよ」と話をしていたらどうなっていたか。
JALの倒産を防ぐ為のあらゆる手立てを試せなかったという後悔と、相手の立場になれば「会社が倒産する頃」には退職してる人間と役員になってる人間は、どちらが真剣に話を聞くのかが理解できていなかった悔しさが、話をする上での根底になっています。

また、自分にとって耳が痛いのは「話下手です」に関する指摘でした。これは自分本位で相手のことなど一欠片も配慮してない、と本音を暴かれた感じがしました。
「いっぱいいっぱいになって、相手の様子を見る様子がない」状態は悪気があってやってるわけではありませんが、「相手を配慮」してない事実は変わりません。「話下手」は言い訳に使わないよう、決意しました。
そして「話下手」を自称する人は、もう一つ悪い癖があるそうです。それは、「相手の話を聞かない」という事実。

コミュニケーションとは「相互尊敬」と「相互信頼」が根幹があって初めて成り立ちます。これらが築かれないと本著で紹介されている「テクニック」を駆使しても、決して相手は納得してくれません。

Posted on 2016/12/31 Sat. 13:48 [edit]

category: 実務・実用

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プレゼンに勝つ!「魅せ方」の技術 ~パワーポイント症候群からの卒業~  


著書 佐藤綾子

最近、電子書籍化(2016年)されたので購入。出版そのものは2006年と10年前の本ですが、人間の本質について書かれているためか、古さは感じられません。逆にいえば、時代の流れやトレンドを取り入れていたなら、陳腐化が激しく見るに堪えないものになっていたかもしれませんね。
とは言っても、プレゼンが上手い人の例で「小泉純一郎元首相」が登場しますので、それなりに時代は感じます。
タイトルから分かるとおり、プレゼンテーションを「見せる」のではなく「魅せる」方法として。プレゼンテーションの準備は「パワーポイントによる資料作り」ではない、ということです。

プレゼンテーションは、「説得」ではなく「納得」させることですから、相手側の意思表示を如何にキャッチできるか。そして相手が複数いたら、誰が決定権を持っているのか。非常に大切だと力説されておられています。
頭では理解できていても、本著のことを実際に実行できているのか? と、聞かれたならば、「出来ていなかった」と答えざる得ないです。そのくらい、細かく実施しなければならないことが書かれています。
本著では一切このような資料を作れという話しはされてません。では、何の話しをしてるかというと、相手に「納得」してもらうのにスピーカーである我々が身に付けるべき、「考え方」「話術」「身だしなみ」に関わる「技術」的な話しです。
技術的な話しですから、センスではなく練習で能力が向上するものばかりとなります。

さて、小泉純一郎元首相ですが、当時はともかく今はそれ程評価を高く上げる人はいないかと思います。これは逆説的に「プレゼン」の大切さを示しているのではないでしょうか。

「説得」ではなく、「納得」して貰うためには相手に受け入れてもらう必要があります。そのためには自分をどう魅せるかを体系的に書かれたのが本著です。

Posted on 2016/12/23 Fri. 10:59 [edit]

category: 実務・実用

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